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日立建機/22年3月期連結最終利益は前期比633・3%増の758億円

日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎)は、2022年3月期決算を公表した。 2022年3月期の連結業績(2021年4月1日~2022年3月31日)の連結経営成績は、売上収益が前年度比26・0%増の1兆0,249億6,100万円、調整後営業利益が同185.9%増の935億1,800万円、税引前当期利益が同333.5%増の%1,108億6,900万円、当期利益が同446.0%増の798億6,400万円、親会社株主に帰属する当期利益が同633・3%増の758億2,600万円となっている。
同連結会計年度の各セグメント業績をみると、建設機械ビジネスについては、コンストラクション・マイニング製品の新車販売と部品サービスを中心とするバリューチェーン事業で増加し、売上収益は同27.2%増の9,338億6,400万円となった。調整後営業利益は売上収益増加や第2四半期に計上した米州向けの販売価格決定による調整額、生産稼働率向上による損益改善等により、同233.1%の859億4,100万円と大幅な増益となった。ソリューションビジネスは、マイニングの市場環境の堅調な推移等により、売上収益は同15.0%増の948億2,200万円となった。調整後営業利益は、鋼材価格を中心としたコスト増加の影響を受けたものの、売上収益の増加等により同9.6%増の75億7,700万円となっている。

2023年3月期連結業績予想は減収減益、40.7%減の450億円見込む

2023年3月期連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)については、売上収益を前年度比6.3%減の9,600億円、調整後営業利益を同14.5%減の800億円、営業利益を同28.7%減の760億円、税引前当期利益を同33.3%減の740億円、親会社株主に帰属する当期利益が同40.7%減の450億円と予想している。
油圧ショベル需要は世界全体で約22.4万台(前年度比8%減)と想定。北米・アジア・日本・オセアニアで昨年度の勢いを維持する一方、市況の低迷が続く中国やロシア・ウクライナ情勢の影響を受けるロシアCISでの大幅減少と欧州への影響を見込む。マイニング製品の需要は世界全体で前年度比5%減と想定。ロシア以外の主要地域では、ロシア産資源の急減による反動や高水準を維持する資源価格を背景に引き続き堅調に推移すると見込む。一方、ロシアではロシア・ウクライナ情勢の影響を受け大幅な需要減が見込まれるとしている。
なお、同社のロシアにおける事業については、ロシアCISの地域統括会社である日立建機ユーラシアLLC(製造・販売子会社)の生産、日本からロシアへの輸出を当面の間は順次停止することとしている。