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2021年11月18日(木)
建設現場用施工ロボット3機種がお披露目

株式会社アクティオ(社長:小沼直人、本社:東京都中央区)、JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)と岡谷鋼機株式会社(社長:岡谷健広、本社:愛知県名古屋市)の3社は、プラント建設工事現場で活躍する施工ロボット3機種を共同で新開発した。製品化は2022年度中の予定。 完成披露会は、アクティオ エス・アール・エス教習センター(神奈川県相模原市)で行われ、概要説明、実機デモンストレーションで3機種がお披露目された。

■プラント工事の効率化、省力化に貢献

清掃工場などのプラント建設現場では、狭小空間での配管、機器の据付工程が多数に上り、事前準備も含め作業に多大な時間と人員を要する。また、災害発生リスクのある危険を伴う作業が多く、専門・熟練技術を要する作業員の確保も課題となっている。
この課題を解決するため、3社は業界初の「機器や資機材の運搬」「機器や配管の据付」用施工ロボットを開発し、「作業の効率化」「安全性の向上」に成功した。

■3社の役割

アクティオ:試作機の開発・製造(製品化後はレンタル、補修を担当)
JFEエンジニアリング:全体統括、建設現場での実証実験
岡谷鋼機:軽量化素材の設定・部品製造(製品化後は販売を担当)

■ECoCa(エコカ)

ECoCa(エコカ) ECoCa(エコカ)
フレームが機器のサイズに合わせて収縮

概要:運搬する機器のサイズや現場通路状況に合わせ、XYZの3方向に自由に伸縮する機能を持つ搬送ロボット
特長:機器運搬/据付を一台で実現
運搬可能重量3t
機器、現場状況に合わせXYZ3方向の自動伸縮
X:(1.4〜1.8or1.8〜2.4m)
Y:(3.0〜3.7m)
Z:(2.0〜3.2m)
3種類の走行機能:四輪操舵、その場旋回、横行
効果:空気圧縮機(約2t)の据付作業で人員を約60%削減、作業時間を80〜90%短縮

Carryf(キャリフ)

  • Carryf(キャリフ)
  • Carryf(キャリフ)
    旋回、横行するタイヤ

概要:段差のある狭小空間で重量のある資機材を搬送可能なロボット
特長:運搬可能重量5t
3種類の走行:四輪操舵、その場旋回、横行
最大乗越え段差:200mm
効果:工場内の資材運搬作業で人員を約50%削減

Dexhand(デクスハンド)

  • Dexhand(デクスハンド)
  • Dexhand(デクスハンド)
    先端グラップルは配管等を傷つけないFRP製

概要:起重機が入らない狭小な場所での揚重作業を可能とするロボット。
グリッパー採用で広範な配管径に対応
特長:配管上架/据付を一台で実現
掴み部の軽量化と7軸駆動の採用により精密な位置合わせが可能
[クレーン部] 起伏、旋回、伸縮
[先端部] 掴む、回転、首振(縦・横)
先端部交換で多機能利用
効果:プラント内配管、ダクト据付工事で作業時間を30%減

※ECoCa・Dexhandは特許登録済、caryyfは特許申請中、3機種とも名称商標登録中

建設現場用施工ロボット3機種がお披露目

中央:JFEエンジニアリング株式会社 代表取締役副社長 四方淳夫
左:岡谷鋼機株式会社 常務取締役 坂田光徳
右:株式会社アクティオ 代表取締役社長 小沼直人