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日立建機、水没した油圧ショベルを新車同等に再生し販売
株式会社カナモト(本社:札幌、代表取締役社長 金本 哲男)の連結子会社である株式会社ニシケン(福岡県久留米市、代表取締役社長:田中誠一)と株式会社九州建産(福岡市東区、代表取締役社長:太田新治)が来年の2022年1月1日付で合弁することとなった。を吸収合併存続会社はニシケン。九州建産は消滅会社となる。
日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎)は、サーキュラー・エコノミー(資源循環型経済)の実現に貢献する取り組みの一環として、西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成 30 年
7 月豪雨」により水没した 20 トンクラス中型油圧ショベル 1 台を、新車同等の機能に再生した。
今回再生した油圧ショベルは、保証付中古車「PREMIUM USED *」として、日立建機日本株式会社(取締役社長:榎本
一雄)を通じて、日本国内向けに販売する。同社は、長年にわたり、使用済み純正部品を再生して市場に供給してきたが、車体全体を再生する取り組みは今回が初めてとのこと。
今回再生した中型油圧ショベルZX200-3
は、「平成30年7月豪雨」により愛媛県大洲市で水没した日立建機日本のレンタル機で、エンジンの始動ができない状態で回収した。ブーム・アーム・バケットなどのフロント部分や外装カバー部品をはじめ、車体フレームなどすべての機器を取り外して、さび落としや再塗装を行い、これまでの部品再生事業で培った独自技術を適用し、油圧ポンプ、油圧シリンダなどの主要コンポーネントは、再生部品を搭載した。その結果、外観が新車同様となるだけではなく、油圧や動作速度などの数値においても新車時に求められる性能基準を満たすこととなった。
本件などにより、日立建機グループは、部品再生事業をはじめとするバリューチェーン事業の強化を進め、環境負荷低減とサーキュラー・エコノミーの実現に向けた取り組みをさらに加速させていくようだ。
*日立建機グループと正規新車代理店が定める点検や整備の基準を満たした上で、保証を付けて提供する中古車。