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日立建機、ICT 油圧ショベル ZX135USX-7 を発売

日立建機株式会社(本社:東京都台東区、執行役社長:平野 耕太郎)は、13t クラスの後方超小旋回型 ICT 油圧ショベル ZX135USX-7(標準バケット容量 0.52m3、運転質量14.3 t)を、日本国内向けに 2022 年 4 月 1 日より発売する。販売目標は、年間 50 台を 見込んでいる。
20t クラスの ZX200X-7 と 30t クラスの ZX330X-7 に続き、新型油圧ショベル ZAXIS-7 シリーズとして ICT 油圧ショベルのラインアップを強化する。
本機は、制御機能を向上した独自のマシンコントロール機能を搭載し、国土交通省が推進するi-Constructionに対応するとともに、建築基礎、土木工事など、さまざまな現場でのICT施工支援を実現する。

■主な特長

  1. 独自のマシンコントロール機能をさらに改良
    ・ZAXIS-7 シリーズより新開発したマシンコントロールで、ブーム・アーム・バケットの動きの制御介入エリアを最適化し、土砂の敷き均しや盛土作業など、施工目標面から離れた領域での作業スピードを向上。
    また、目標面にバケットが追従した状態では、ブームを自動制御し、アーム操作のみでの施工が可能となり、オペレータの操作負担を低減。
    ・マシンコントロール機能のアップグレードに対応
    マシンコントロール機能は 2D と 3D の 2 つの仕様から選択が可能で、専用機器をオプションで追加することで、2D 仕様から 3D 仕様へのアップグレードにも対応。2.「Solution Linkage® Work Viewer」を採用、施工進捗管理を支援
    スマートフォンと車載端末をW i - F i接続することで、車体搭載カメラで撮影された現在と過去の稼働状況の映像を、スマートフォンで見ることができ、施工進捗管理を支援。
  2. 安全性向上
    ・エリアコントロール機能を採用
    油圧ショベルの上下・左右方向の動作制限エリアを、「高さ・深さ」、「旋回角・旋回半径」、「面」の3 種でモニター上に設定できる「エリアコントロール」機能を搭載。フロントや旋回動作時に設定した境界に近づくにつれ、動作スピードを減速・停止し、オペレータの操作を支援する。
    ・周囲環境視認装置「AERIALANGLE®」を標準搭載
    機体の全周囲の俯瞰映像や後方カメラの映像などを、キャブ内のモニターに表示し、検知エリアに侵入した人や物などの移動体を認識。警報ブザーとともに、モニター上に警告マークを表示させ、オペレータに注意喚起する。
  3. 生産性向上
    ・荷重判定装置「ペイロードチェッカー」を標準搭載
    オペレータは積込作業をしながら、ダンプトラックに積み込んだ荷重を把握できるため、過積載や過少積載を未然に防ぐことができる。
  4. ライフサイクルコスト低減
    ・現場に応じて切り替え可能な 4 つの作業モード(HP、PWR 、ECO 、スーパーECO)を採用しており、各油圧システムによる油圧ロス低減とあわせ、燃費低減を実現。
    従来機の PWR モードと比較して、PWR モードで 6%、ECO モード 16%、スーパーECO モードでは 23%の燃費低減。
    ・尿素水不要のエンジン採用
    ハイブリッド油圧ショベル ZH120-6 で実績のある尿素水不要のエンジンを採用することで、尿素水の管理や補充の手間を省いた。・遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite® Air」を適用
    遠隔で油圧ショベルのエラーコード表示やセンサーデータなどの機械状態を確認するこ とができる。また、遠隔からコントローラと通信端末のソフトウエアを更新でき、これまでサービス員が現場に出向いて、1 台ずつ対応していた機械の状態診断とソフトウエアの更新作業が従来と比較し短時間で実施することができる。
ZX135USX-7 主な仕様
ICT 油圧ショベル ZX135USX-7
ICT 油圧ショベル ZX135USX-7