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コベルコ建機、ミニショベル生産拠点の大垣事業所を増強

コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:尾上善則)は、事業環境の変化に迅速かつ柔軟に対応するため、ミニショベルの生産拠点である大垣事業所(岐阜県大垣市)の生産能力増強をおこなうことを決定した。
今回の生産能力増強では、同事業所内に年間生産台数3,000台の油圧ショベル組立ラインを新設。あわせて同事業所の製缶能力増強も図り、生産能力を現状の年間8,500台から1万1,500台へと高める。新設する組立ラインは、広島事業所五日市工場の生産メニューである7tクラスと大垣事業所の既存ラインで生産している5tクラスの2クラスの組立ラインとする。五日市工場との補完体制を構築し、台数変動に応じた柔軟な生産を可能とする狙い。
同社では今年2月に米国子会社であるKOBELCO CONSTRUCTION MACHINERY U.S.A. INC.の北米工場を株式会社竹内製作所に約39億5,000万円で譲渡することを決定。北米工場で生産していた油圧ショベルは五日市工場での生産に全数移管し、競争力向上を図る方針を固めている。同決定により五日市工場の生産負荷(年間生産能力10,500台)が高まることから、五日市工場との相互補完体制を構築するかたちで大垣工場の生産能力を増強し、柔軟かつ環境変化に強い製品供給体制を目指す。エリア毎の販売網強化や市場ニーズに合わせた機種・仕様の拡充などを進めることで、今後も安定的に油圧ショベルの販売台数を伸ばしていく計画。 大垣事業所の生産能力増強は、同社グループの中期経営計画(2021~2023年度)で安定収益基盤の確保に向けた施策の1つに掲げた「中国市場依存からの脱却」に向けた取り組みに位置付けられている

■大垣事業所の概要(設備投資額、スケジュールなど)

所在地 岐阜県大垣市本今町1682番地7
生産機種 1~5トンクラスのミニショベル(増強後は、加えて7トンクラス油圧ショベル)
主な出荷先 全世界
生産能力 ミニショベル:8,500台/年(現在)⇒増強後1万1,500台/年(既存8,500台/年 + 5t・7t専用ライン:3,000台/年)
投資額 約34億円
スケジュール 2023年夏頃完了予定