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国交省/2021年7月建築着工統計調査を公表

国土交通省総合政策局建設経済統計調査室は8月31日、2021年7月分の建築着工統計調査の結果を公表した。 7月の新設住宅着工は,持家,貸家及び分譲住宅が増加したため,全体で前年同月比9.9%の増加となった。また,季節調整済年率換算値では前月比6.9%の増加となった。 総戸数で見ると、新設住宅着工戸数は前年同月比9.9%増の77,182 戸で、5カ月連続の増加。新設住宅着工床面積は同13.1%増の6,352千㎡で、4カ月連続の増加。そして季節調整済年率換算値では92万6千戸であり、前月比6.9%増と3カ月ぶりの増加を見た。

  1. 利用関係別戸数
    利用関係別(持家・貸家・分譲住宅)の戸数を見ると、それぞれ次の通りである。 持家は全体で前年同月比14.8%増の26,071戸で、9カ月連続の増加。そのうち民間資金による持家は同16.1%増の23,682戸で、こちらも9カ月連続の増加となった。また公的資金による持家は同3.2%増の2,389戸で3カ月連続の増加となった。民間資金による持家が増加し,公的資金による持家も増加したため,持家全体で増加となった。
    貸家は全体で前年同月比5.5%増の29,230戸となり、5か月連続の増加となった。このうち民間資金による貸家は同6.8%増の26,536戸で5か月連続の増加、公的資金による貸家は同5.2%減の2,694戸で2か月連続の減少。公的資金による貸家は減少したが,民間資金による貸家が増加したため,貸家全体で増加となった。
    分譲住宅については全体で前年同月比11.0%増の21,480戸となり、先月の減少から再びの増加に転じた。マンションは同9.2%増の9,117戸で先月の減少から再びの増加、一戸建住宅は同13.1%増の12,242戸で3か月連続の増加を見た。マンションが増加し,一戸建住宅も増加したため,分譲住宅全体で増加となった。
  2. 地域別戸数
    新設着工戸数の増減率地域別にまとめると、それぞれ次の通りである(括弧内はいずれも前年同月比)。  首都圏では総戸数は前年同月比3.5%増であり、利用関係別の増減率はそれぞれ持家(12.5%増)、貸家(1.9%減)、分譲住宅(5.3%増)。分譲住宅のうちマンション(6.1%増)、一戸建住宅(5.8%増)であった。
     中部圏では総戸数が前年同月比13.4%増であり、利用関係別の増減率はそれぞれ持家(13.6%増)、貸家(16.7%増)、分譲住宅(13.3%増)。分譲住宅のうちマンション(6.1%増)、一戸建住宅(5.8%増)であった。
     近畿圏では総戸数が前年同月比11.9%増であり、利用関係別の増減率はそれぞれ持家(10.6%増)、貸家(10.1%増)、分譲住宅(114.3%増)。分譲住宅のうちマンション(24.1%増)、一戸建住宅(4.3%増)であった。
     その他の地域では総戸数が前年同月比13.6%増、利用関係別の増減率はそれぞれ持家(17.1%増)、貸家(8.1%増)、分譲住宅(17.3%増)。分譲住宅のうちマンション(4.9%増)、一戸建住宅(23.7%増)であった。
  3. その他
    新設着工戸数を様々な観点でまとめた結果は次の通りだった。
     建築工法別では、プレハブが前年同月比12.6%増の10,875戸で3か月連続の増加を見ている。対してツーバイフォーは同6.0%増の8,308戸であり、4カ月連続の増加となった。